巷には、税理士さんが書いた難しい本はいっぱいあります。
ですが、あなたの声はこうでしょう。

そんな疑問にお答えします。
この記事ではそもそも、せどりをするためには確定申告をする必要があるのか?
そしてそのために、どんな管理をしていけば良いのかを簡単に説明していきます。
税マニアになりたい方には微妙かもしれませんが、せどりをする上で最低限の知識を短時間で身に付けたいという方にはかなりおすすめの記事です。(分かりやすさを重視しているので多少の漏れはご容赦ください。)
1 そもそも何をすれば良いの?
当たり前かもしれませんが、全ての目的は税金を正しく収めることです。
なぜなら、税金を正しく納めなければ脱税になってしまい、罰則が待っているからです。



って思いますよね
このためには確定申告をする必要があります。
確定申告とは「所得を計算・申告することで、その後の納税行為」も含んでいます。
簡単に言うと1年間でいくら儲けたかを計算して、ちゃんと報告すればOKということです。
と言われても、1年間でいくら儲けたかなんていきなり言われても分からないですよね?
そのために必要なのが日々の収支管理で、これを帳簿付けと言います。
フリーランスの方がいつも苦しんでいるアレです。
つまりここまでをまとめると
ということになります。
[note title=”参考”] ここで言う税金には所得税と住民税が含まれているのですが、確定申告を正しくできれば自動的にすべて収めることができるのであまり区別しなくてもOKです。[/note]
2 確定申告が必要な場合



確定申告って収入が少なくてもやらないといけないうさ?
確定申告が必要なのは1年間の儲けが20万円以上の場合です。(ここで言う儲けは、売り上げではなくて利益のことです。)
これは専業であっても副業であっても同じです。
せどりは即金性が高いので、ほとんどの方が年利20万円以上に達すると思われます。
なので、この記事を読んだらすぐにでも確定申告に備えていきましょう。
というわけで、さっそく1章でお話しした帳簿付けについて説明していきます。
3 日々の帳簿付けとは?
いきなり言われても分からないですよね。
これは日々、自分の懐を出入りしたお金を正しく記録していくということです。
自分の懐を出入りした金額を正しく把握すれば、年間の利益を正しく把握することができます。
例えば、1000円で仕入れた商品が2000円で売れて、手数料が200円、送料が300円かかったら
利益=2000円-1000円-200円-300円=500円
となります。
せどりの場合で記録するのは、仕入額、売り上げ、消耗品費、発送料、通信費などになります。(家賃等のランニングコストも計上できますが、これはまたの機会に説明します)
そして、これを会計ソフトに記録していきます。
会計ソフトのすごいところは、金額を入力していくと自動的に複式で記録されていくことです。
いきなり複式って出てきて良く分からないと思いますが
ここでは、「複式で記録しておけばすべての確定申告に対応できる」と覚えておけばOKです。
日々の帳簿付け→自分の懐を出入りしたお金を記録→日々買ったものを会計ソフトに入力
出入りしたお金を記録ってめんどくさいと感じるかもしれませんが、会計ソフトを利用すればクレジットカードや銀行口座を連携させることができます。
つまり、帳簿付けの8割くらいは自動的にソフトがやってくれるということになります。



[note title=”参考”]
複式簿記とは取引を2つの側面から記録する記帳法のことです。
例えば、2000円の化粧品を仕入れた場合、通常の家計簿(単式簿記)だと、お金−2000円って書きますよね?
これを複式簿記だと、「2000円分の資産の増加(化粧品の増加)+2000円分の現金の減少」と記録していきます。
普通にやろうとすると簿記の知識が必須なんですが、私のように簿記の知識がない場合は、会計ソフトを使うか税理士に外注するかの2択になります。
お金かかっても良いから楽したい場合は、いきなり税理士に丸投げしても良いんですが、まずは少ないランニングコストで始めていきたいですよね?
なので、会計ソフトの勉強をしていきましょう!
[/note]
4 おすすめの会計管理ソフト



良く使われる会計ソフトはFreeeとマネーフォワードの2種類です。
せどり以外だったら、Freeeでも良いのですが、せどりをするならマネーフォワードが圧倒的におすすめです。
理由は次の3つです。
- 金額が安い
- 一括登録ができる
- 拡張性が高い
金額が安い
オプションとかが微妙に違って比較しにくいのですが、せどりに必要な機能が盛り込まれたものを比較すると金額は次のようになります。
- Freee→1980円/月
- マネーフォワード→980円/月
ランニングコストがこれだけ違うと、とりあえずマネーフォワードを使ってみようかなとなりますよね。
ですが、マネーフォワードは料金だけでなく、機能的にもせどりに向いています。
(Freeeの一番安いプランだと、領収書の読み取りに制限があるので、領収書が大量発行されるせどりにはあまり向いていないと考えています)
一括登録ができる
Freeeもマネーフォワードもクラウド型の会計ソフトなんですが、これには一つ大きなデメリットがあります。
これは、逐一クラウドを経由するので仕分けに時間がかかるということです。
ちょっと仕分けのイメージがしづらいですよね?



例えばドンキで1万円分仕入れ、ヤマダ電機で2万円分仕入れをしたとしましょう。
個別登録をしていくと
「ドンキで1万円を入力→登録(5秒)、ヤマダ電機で2万円を入力→登録(5秒)」となります。
一括登録をすると
「ドンキで1万円を入力、ヤマダ電機で2万円を入力→一括登録(5秒)」となります。
イメージはつきましたか?
せどりだと1日の登録数が2桁になることも良くあると思います。
そうすると、かかる時間がかなり変わってきます。
拡張性が高い
私もまだ使っていないのですが、マネーフォワードには家計簿アプリもあり、そちらを連携することもできます。
これを利用すると、ポイントの管理まで細かくすることができます。
今は余裕がなくてやれてないですが、将来的にはポイントも細かく管理したくなる日がくるかもしれません。
そのときに、簡単にそして無料で拡張できるというのは大きいですよね。
以上、マネーフォワードをおすすめする理由3つでした。
せどり以外の場合はならどちらでも良いところなのですが、せどりをやるなら「安くて、必須機能があって、拡張性も高い」マネーフォワードをまずは使ってみるべきだと言えます。
1ヶ月は無料なので、まずは試してみましょう。(せどりを行う場合はパーソナルプランがおすすめです)
5 青色申告と白色申告とは?
ここから先は細かいので参考程度に読んでみてください。
確定申告には、青色申告と白色申告があります。
なんとなく聞いたことありますよね?
ざっくり特徴を説明するとこんな感じです。
- 白色申告→簡単だけど納税上のメリットが少ない
- 青色申告→ちょっと複雑だけどメリット多い
青色申告はちょっと複雑と書きましたが、これは確定申告で必要な書類が多くなるということです。
ですが、さきほど紹介した会計ソフトを利用していれば自動的に書類が準備できます。
つまり会計ソフトを利用している場合は、メリットだけを受け取ることができるということになります。
参考までに青色申告のメリットはざっと次の5つです。
- 65万円の特別控除を受けられる
- 家族への給与を経費にできる
- 30万円未満の固定資産を経費にできる
- 赤字を繰り越すことができる
- 家事按分のできる範囲が広い
65万円の特別控除を受けられる
これはつまり65万円に対しては税金がかからないということです。
税率が20%としたら65万✖️0.2で13万円のお得ですね!
家族への給与を経費にできる
せどりをやっていると、奥さんに納品を手伝ってもらっている方は多いですよね。
これに対して給与を支払うことで、経費にできるのでこれはかなりお得ですね。
白色だと上限がある(配偶者で86万円、その他の家族で50万円)のですが、青色だと上限がなくなります。
つまり、家庭内でお金が動くだけで税金が安くなってしまうということです。
これもお得ですね(私は家族いないので関係ないですが笑)
30万円未満の固定資産を経費にできる
これはどういうことかと言いますと、20万円で買ったパソコンを一括で経費にできるということです。
通常だと、10万円を超えるものは何年かに分割して経費にしなければなりません。
何が違うの?って思いますよね。
これは、経費化できる時期が早くなるので、それだけ早い時期にキャッシュが増やせると言うことになります。
せどりの収益は、複利的に増えていくのでこれはそこそこ有利ですね。
赤字を繰り越すことができる
特にポイントせどりの場合は、現金赤字になることがあるのでその赤字を翌年度に繰り越すことができるというのは大きなメリットです。
つまり翌年度の税金がやすくなると言うことです。
これもなかなか大きなメリットですね。
家事按分のできる範囲が広い
家事按分とは電気代や家賃の◯割を経費にできるという仕組みです。
これを使うと、普段の生活のランニングコストの一部を経費とすることができます。
そして、青色申告だとこの経費にできる範囲が広くなります。
以上青色申告のメリット5つでした。
一応、青色申告のためには開業届けを提出する必要があるのですが、Amazon販売をするならどのみち必要となります。
やり方も簡単で、印鑑・身分証明書、マイナンバーカードをもって税務署に行くだけです。
あとは、言われた通りに記入したら簡単にできました。
まとめ
「せどりをやっていく上で、どんな管理が必要か」なんとなく分かっていただけましたか?
私も最初は全く分からなかったので、同じような方に向けて書いております。
日々の帳簿付けは溜まってしまうと、どんどん効率が悪くなっていってしまいます。
なので、これをみたらすぐにでも仕分けを始めていきましょう。
もし、税金について詳しくなりたい方は、簿記の専門書や税務署のHPを熟読してみてください。
ですが、私のようにせどり大好きな方は、最小限の知識と管理を効率良く学んで、残った時間でひたすらせどりをしていきましょう。
次の3冊は私が税金について勉強する際に使用した本です。
①ストレス無く読めるので、文字を読むのが苦手な方にはおすすめです。