
そんな悩みを解決します。
今までに書いてきた初級編と中級編だけでも、十分な利益を上げることができるのですが、この応用編を身につけることでさらに利益を伸ばすことができ、さらにはあなただけの仕入れができるようになります。
今回お伝えするのは「差別化」という手法なんですが、これはある意味せどりの核であり私の一番伝えたい概念の一つでもあります。
先行者利益で稼いでいる方々から少しお叱りをうける内容になるかもしれないですが、一歩踏み込んだリサーチ方法をお伝えしていきます。



1 利益を出すうえで最も大切なこと
突然ですが、せどりで利益を出すうえで最も大切なことは何でしょうか?
いろんなご意見あると思いますが、私は「差別化」だと思います。
仕入の差別化して誰よりも安く仕入れることができれば利益を独占することができます。
販売を差別化して、他の人が(少なくとも初心者が)思いつかないような売り方ができればこれもまた利益を独占することができます。
「差別化」の効果がなんとなく分かっていただけたでしょうか。
次の章ではとっておきの差別化スキルを2つご紹介します。
2 利益をさらに上げる驚異のリサーチ方法【実践編】



さて、いつものように楽天ランキングリサーチでこんな商品を見つけました。
(例では楽天市場を使用していますが、他のサイトでも同様の手法が使えます。)
出典;楽天市場
一部ポイントが上限に達していて見づらいですが、還元率は通常のSPU13%、マラソン9%、5と0のつく日2%、Room1%の合計25%です。
仕入金額は1,920円×0.75=1,440円ですね。
Amazonを見てみると…
出典:Amazon
1,845円で売れて入金額で1,159円で赤字ですね…残念。



ここで1つ目のスキル「合成で差別化」を使います。
さて、リサーチを続けていくとこんな商品が見つかりました。
出典:Amazon
なんと、2個セットだと5,070円の値が付いています。
モノゾンで確認してみても…
月に40個売れているので、そこそこ売れていきます。
入金額で4,085円なので、4,085円-2,880円で約1,200円の利益です。
これならなかなかの商材なんじゃないでしょうか?



確かに初級編と中級編をクリアしてきたみなさんだと、この程度の利益では満足できないのも当然ですね…
それでは、2つ目のスキル「時間軸で差別化」を使っていきます。
まずはモノレートの右上にある、期間を「すべて」に設定します。(現在はモノレートが閉鎖してますが、Keepaでもほとんど同じように確認できます。)
するとどうでしょうか…
この商材は「12月~1月に価格が上がる」ことが過去の実績から分かります。
少し見づらくて申し訳ないですが、2018年は5,700円、2017年は7,700円でも売れています。
ランキングから分かる通り、ちゃんとこの金額で「売れて」います。
つまりこの商材は、冬になると需要が供給を上回り、価格が高騰する性質のある商材ということです。
もし7,700円で売れれば1つ当たり4,500円ほどの利益、5,700円で売れれば約3,000円の利益です。
ROIにすると100%以上出てしまうことになります。



差別化のメリットがどれほどすごいものか分かっていただけたでしょうか。
3 差別化のもたらすもう1つのメリット
前章では差別化により、通常以上の利益を得られることが確認できたと思います。
ですが、差別化を利用することによってもう1つのメリットを得ることができます。
それは「無用な価格競争を避けられる」ということです。
これが無用な価格競争の例です。
見ただけで震えが止まらないですね…
供給を需要が上回った場合に価格競争になるのはしょうがないのですが、十分な需要があっても価格が暴落することは良くあります。
その主要な原因の1つとして、初心者セラーの存在があげられます。
なぜ、初心者セラーがいると無用な価格競争が起きてしまうのかというと、理由は2つあります。
- 恐怖から必要以上に価格を下げる
- 価格設定ツールの設定ミス



恐怖から必要以上に価格を下げる
私もそうでしたが最初のころはモノレートをしっかり読めないので、「いつごろ売れるのか」が分かりません。
そして、在庫をたくさん抱えるのが怖くなってしまいます。
人によってはお金に苦労していて、早く現金にしたい場合もあると思います。
そうすると、今のままの金額でも1か月以内に売れるのに、金額を2割ぐらい下げて今すぐ売ろうとしてしまいます。
ここから先は負の連鎖なんですが、1人の初心者が価格を下げると、周りの出品者もツールでその価格に合わせてしまいます。
そしてまた初心者が価格を下げる…というループが無用の価格競争の仕組みです。
価格改定ツールの設定ミス
これもかなり恐ろしいです。
価格設定ツールには、「誰よりも1円安い金額にする」という設定があります。
で、この設定の初心者セラーの方が1人いると・・・最初2,000円の商材に対して
初心者セラーが1,999円にする➡周りが1,999円に合わせる➡初心者セラーが1,998円になる➡周りが1,998円に合わせる・・・というループで気づけば1,000円くらいになってしまいます。
これが2つ目の仕組みです。



以上の2パターンによって、初心者セラーの方がいることで無用な価格競争が引き起こされるリスクというのは存在します。
ですが、今回の差別化の手法は初心者セラーの方は絶対に知らないです。
なので、この商材を売るのは中級者以上のセラーばかりとなります。
中級者セラーであればこの「無用な価格競争の仕組み」を理解しているので、みんなで仲良く利益を得ることができるのです。
4 まとめ
普通に売るだけでは赤字になってしまいますが、差別化をして売ることにより、100%以上の金額を回収できてしまうという手法の紹介でした。
差別化のすごさが分かっていただけたでしょうか?
2つの差別化スキル「合成で差別化」と「時間軸で差別化」是非活用してみてください。
2つのスキルを使うことを差別化の掛け算と勝手に呼んでます。
2つだと他にライバルはそれなりに出てくるんですが、これを3つ4つと増やしていけばあなただけの商材が出来上がります。
とりあえずは、この応用編まで身につければ間違いなく利益を出せるようになりますので是非1つずつ取り組んでみてください。

