旅行先から日本に持ち帰って、メルカリで売ると人生が終わる…そんな商材があることをあなたはご存じですか?
楽天から仕入れてAmazonで売るだけで人生が終わる…そんな商材があることをあなたはご存じですか?
結論から言うとそれは化粧品です。
正しい知識を持たずに化粧品を転売すると、最悪の場合5年以下の懲役または700万円以下の罰金という重い刑罰をうけてしまうことになります。
ですが、安心してください。
正しい知識さえもてば、このようなリスクは確実に避けることができます。
この記事では初心者が普通に転売をしているだけで、冒しがちな違法行為をしっかりまとめていきます。
仮に法律を冒すとしても、そのリスクにリターンが見合っているか?と考える機会があるというのは大きな利点となります。(もちろん、当ブログでは違法行為は推奨していません)
実は、他のセラーがグレーだと思ってる分野で実はホワイトというパターンもあります。
そこを狙えば利益も出せてしまいます。
正しい知識をもつということは、大きなアドバンテージとなります。
少し小難しい記事になってしまいますが、あなたのせどり人生に絶対に役に立つと思います。
1 危険度S級 化粧品
化粧品を輸入する際は薬機法が関連してきます。
Amazonの規約でこちらの厚生労働省の通達が参考文献とされているので、これを参考に話を進めていきます。
何やらごちゃごちゃ書かれていて読みたくないですよね?というわけでまとめますと
- 許可のないせどらーは化粧品を輸入して転売してはいけない
- 輸入とは外国から実質的に仕入れた人
ということになります。
この2つから冒頭の、「旅行から持ち帰った化粧品を転売する」というのは完全な違法となることが分かります。
客観的にみるとやっていることは輸入となるからです。
ばれなければ大丈夫?と思いますよね。
確かにばれる確率はそんなに高くないです。
ですが、万が一その化粧品を購入した人に重大な副作用が発生する。
ライバルセラーに嫌がらせで通報される。
など、ばれるパターンはそれなりにあります。
そして、罰則は重く懲役7年以下または500万円以下の罰金となります。
では、楽天で並行輸入品を購入して転売するのはどうでしょうか?
楽天市場で海外製の化粧品を購入する場合はほとんどこれにあたります。
この場合は②の「実質的に輸入を行っている」のは楽天市場の店舗(またはその代行業者)となるので違法行為とはなりません。
よって、楽天市場から並行輸入品を仕入れてAmazonで転売するのは、まったく問題ありません。
冒頭の話と違うじゃないか?と思いますよね。
そうです、ここには1つ罠があります。
楽天市場を通して輸入済みのものを買ったと思っていても、実は自分が輸入させられていたということがありえるのです。
これが一番の罠です。
具体例を見てみましょう。
これは先日Roomで紹介されてた商材で、一見すると普通の並行輸入品です。
商品ページはこんな感じです。
ポイントバックがあるので、確かに利益はでそうです。
ですが、会社概要を見てみると…
こんな恐ろしいことがかなり小さい文字で書かれているのです。
小さい文字部分を要約すると
「会社は韓国にあるから、輸出するね。だから、あなたが輸入したってことになるよ」って意味です。
これが、知らないうちに輸入させられてたという例です。
知らずに転売して、万が一使った人の肌に異常が生じた場合は責任を取らされるのはあなたです。
まさに人生が終了してしまいます。
ちょっと怖い話になってしまいましたが、知ってさえいれば100%避けれます。
そもそもAmazonで出品するときは、正規品と並行輸入品で商品ページが違うので、仕入れる段階で「正規かな?並行かな?」と考えることになります。
そのときに、「この商品は日本から送られるのかな?」と確認すれば大丈夫です。
2 危険度A級 本
これも知らずに違法行為をしてしまうことが良くあります。
ご存じの方は多いと思いますが、著作物には再販売価格維持制度(こちらを参照)というのが存在します。
これもごちゃごちゃ長いのでまとめますと
- 本を新品で転売するときは定価で売りましょう
ということです。
ですが、実際に定価以上で転売されているのをよく見かけますよね?
あれには2パターンあります。
- ただの違法行為
- 実はホワイトのパターン
ただの違法行為
これは簡単ですね笑
本当にただの違法行為です。
本の裏面に「定価」と書かれている本は、再販価格維持制度の対象となっているのでただの違法行為です。
確か、1年ほどまえにAmazonから通達があったと聞いたことがあるので、いつか一斉制裁みたいなのが来るかもしれません。
リスクに見合うのか?を考えた方が良いと思います。
ちなみに大手小売店はちゃんと法律を守っています。
実はホワイトのパターン
グレーっぽく見えて実は完全ホワイトというパターンです。
これは知らない人もいらっしゃるので、うまく隙間をつくと稼げたりします。
公正取引委員会がこのような事例を出しています。
これもごちゃごちゃ読みにくいですよね?笑
まとめますと
- 付録が付いているものまで、価格を固定したら独占禁止法違反だよ
ということです。
もっと、まとめると「付録が付いてたら転売して良いよ」ということになります。
こういう分かりにくいところはお宝商材が眠ってたりします。
一部のセラーさんが「定価じゃないと売ってはいけない」と思っている商材だとそれだけ、供給量が減るということになるからです。
3 危険度C 級 電化製品
これは本格的に輸入ビジネスを始めた場合に関係してくるので、少し先の話になります。
かかわってくるのは電気用品安全法です。(ここやここが参考になると思います。)
これもまとめると
- PSEマークのあるものしか転売してはだめだよ
- PSEマークが欲しかったら適合試験を受けてね
という内容です。
国内で販売している製品は全てこれが付いているので、国内で買った製品を転売する分には基本的には問題ありません。
なので、海外から輸入した場合に該当してしまいます。
ちなみにどのような製品がこの法律の対象になるかというとこちらから確認してみてください。
これは一言でまとめるのは難しいですが、「しっかりした電気製品」というイメージです。
電気歯ブラシはアウトですが、マウス(有線)なら大丈夫です。
ちなみにマウス(無線)だと電波法にひっかかるのでご注意を笑
もし、需要があれば他の法律関係についてもいずれまとめていきたいと思います。
まとめ
実は私も始めたてのころに情報発信者のRoomでハマってしまったことがあります。
出品前に関係法令を調べていて気づけたんですが、リスクの方が大きいと思って処分しました。
やはりRoomを紹介している方は、自分の商品を売りたいので買った人のことまで考えてくれることはマレです。
私たち後発組は自分の身は自分で守らないといけません。
なので、当ブログでは知らないうちにリスクを冒してしまわないようにとの思いで、最低限必要な情報をまとめさせていただきました。
なかなかこういう記事は出回ってないので、初心者の方に伝えてもらえると嬉しいです。
自分のRoomやツイッターではリスクについてもしっかり発信していきたいと心がけています。
万が一、誤った商材が混じっていたら指摘してもらえるとうれしいです。
実際の稼ぎ方については以下の記事をご覧ください。
仕入れたらAmazonアカウントが終わってしまう商材についてまとめてますので、よろしければこちらもご覧ください。