
キャッシュフローって何?
お金が増えてるかどうか不安…
こんな疑問にお答えします。
せどりを初めて間もないとお金が全然増えずに不安になることってありますよね。
また、黒字倒産という言葉も聞こえてきますし、余計不安になると思います。
そんな方にむけて、最低限見た方が良い指標とキャッシュフローが悪くなる3つの原因について解説いたします。
キャッシュフローに不安のある方は、原因を正しく分析して適切に対処していきましょう。
1 キャッシュフローとは
キャッシュフローとは言葉通り、キャッシュの流れを意味し最もシンプルに表すと
と表現することができます。
つまり、月々に入ってくるお金が出ていくお金よりも多ければ問題ないと言うことです。
ただ、これだとちょっと分かりにくいですよね?
なのでアマゾン物販用に置き換えると
となります。
これがプラスなら健全な運営ができている言えますし、マイナスが続くようですと必ず原因を分析する必要があると言えます。
[note title=”参考(飛ばしてOK)”]
売掛金は約0.5ヶ月後に回収できて、買掛金は約1ヶ月後に支払うので実際の流れとは異なるととか、これはキャッシュフローではないとかいろいろご意見はあると思います。
それを理解した上で、私は堅苦しい言葉を並べてキャッシュフローを詳細に捉えることよりも、未来のキャッシュフロー健全化のために大枠を捉え、その原因を分析・対策することが重要だと考えています。
なので、あえてこのような表現を使っていることをご理解ください。
また、私は月の仕入額は全財産の1/2~1/3とすることを推奨しています。
毎月全財産分の仕入れを行う場合は、買掛金と売掛金の流れまできっちり追いかける必要があります。
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例えば月に50万円仕入れているのに、入金額が20万円の場合は毎月口座残高が30万円減っていることになり、これを続けると3ヶ月後には口座残高が100万円近く減ってしまうことになります。
貯金がなければ倒産もありますし、そもそも気持ちの良いものではないですよね…



[note title=”参考(飛ばしてOK)”]
少し細かいことを言うと「入金額=売却原価+粗利」となります。
なので、「仕入額=入金額」となっている場合は、粗利を全て再投資している状態となります。
「仕入額=売却原価」となっている場合は、粗利は手元に残ります。
なので、後者の方が理想ではありますが、前者でもキャッシュフローは保たれるので前者を扱っています。
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2 キャッシュフローが悪化する3つの原因
キャッシュフローがマイナスだった場合はどれに該当するか、分析していきましょう。
早速原因ですが、経験上は大体次の3パターンに分類されます。
- 納品が遅れている
- 仕入額が増加している
- 商品が売れていない
納品が遅れている
当たり前と言えばその通りなんですが、最も多いパターンです。
納品が送れれば当然商品は売れないですが、支払いは行う必要があります。
そうすると、キャッシュフローはどんどん悪化して転売においてデメリットしかありません。
基本的に始めたての時期は週に1回納品するようにしましょう。
送料が高くつくのでまとめて納品したい気持ちも分かりますが、送料増加分より次の3つのリスクが遥かに上回ります。
- 商品が値崩れする
- 仮説→検証サイクルの遅延
- キャッシュフローの悪化
ただ、これは対策すれば100%解決可能なので、そこまで気にしなくてもOKです。
仕入額が増加している
当然ですが、事業の規模が大きくなればキャッシュフロー(仮)はマイナスになります。
なので
例えば、「10月はいつもより50万円多く仕入れた」場合には10月のキャッシュフローは-30万円くらいになります。
これは10月に仕入れた商品の4割くらいはその月に売れないからですね。
なので、仕入額を増加した分だけキャッシュフローがマイナスとなっている場合は気にしなくて良いです。
仕入額が一定になるころにはキャッシュフローはプラスになるからです。
ただし、仕入額増加分以上にキャッシュフローがマイナスになってたら要注意です。
商品が売れていない
本題ですが、納品も遅れておらず、仕入額も増加していないのにキャッシュフロー(仮)がマイナスになっている場合が少しまずいです。
このパターンの場合には、なぜ商品が売れていないのかを分析していきましょう。
3 商品が売れていない原因と対策
商品が売れていない原因ですが、仕入れに原因がある場合と売り方に原因がある場合に別れます。
仕入れに原因がある場合
最も多い仕入れに原因がある場合ですが、大体次の4パターンに別れます。
- 出品者が多い商品を仕入れている
- 群がりやすい商品を仕入れている
- 縦積みのしすぎ
- ポートフォリオに問題がある
出品者が多い商品を仕入れている
これは言葉通りですが、明らかに仕入れる段階でランキングに対して出品者が多すぎる商品を仕入れている場合が該当します。
単純にリサーチを妥協している可能性が高いのでこれは改善していきましょう。
群がりやすい商品を仕入れている
これはDeal品や単純で分かりやすい商材を仕入れている場合が該当します。
今の環境だと見るからに価格差があって、ツールで簡単に見つけれるような商材はかなり厳しいです。
群がってキャッシュフローが悪化した…という知見が得られたら次に生かしましょう。
差別化手法についてはこちらの記事を参考にしてください。


有料記事となってしまい申し訳ないですが、こちらもよろしければ参考にしてください。


縦積みのしすぎ
どんな種類の商材でも縦に積めばキャッシュフローは悪くなり、横に伸ばせばキャッシュフローは良くなります。
なぜなら、扱っている商品数が増えるとそれだけカートを獲得できる機会が増えます。
なので、商品が売れやすくなりキャッシュフローが良くなるという結果になります。
長期的には好きなスタイルでやれば良いのですが、慣れないうちは必ず横に伸ばしていくようにしましょう。
具体的には10個買っても良いかなーという商材はその半分くらいにしておきます。
[note title=”参考”]ここでいう縦積みとはAという商品を100個買うということで、横に伸ばすとはA~Jの商品を各10個ずつ買うということを示しています。[/note]
ポートフォリオに問題がある
ポートフォリオとは、自分の扱う商材の内訳を表しています。
一般的に廃盤やセール品などはキャッシュフローが悪くなりやすく、現行品商材や、トレンド品はキャッシュフローが比較的良いです。
よって、自身のポートフォリオを廃盤系商材ばかりにするとキャッシュフローがかなり悪化してしまいます。(電脳の場合)
廃盤自体は有効な商材なんですが、自身の資金力と相談しながらバランスよくポートフォリオを組んでいきましょう。
ただし、廃盤であっても市場在庫がほとんどなくなった状態であれば、いつでも現金化が可能なのでこの場合は除きます。
売り方に原因がある場合
扱う商材によって異なるので一概には言えないのですが、キャッシュフローが悪くなってきたと感じたらいつもより少し低い金額まで価格を追うようにしましょう。
以下は現行品(現在も販売されている商品)の例ですが、価格改定ツールの下限設定を
にするなどです。
扱ってる商材の差別化ができていない場合は現金利益ー5%くらいまで追いかけることを推奨しています。
現金利益がマイナスになってもポイント含めてプラスになれば、戻ってきた「現金+ポイント」を再投資することが可能となります。
キャッシュフローが悪化するより、はるかにメリットがあるので意識してみてください。
4 まとめ
キャッシュフローは少しつまらない内容に感じるかもしれませんが、かなり重要となります。
この内容でしたら簡単に確認が可能かと思いますので、必ず毎月チェックするようにしましょう。
そして、キャッシュフローが悪化していることがわかれば、どこに問題があるのか分析する癖をつけましょう。